2023/9/25に以下の投稿を行いました。
「また、調剤については獣医師1名で行わないといけないため、調剤をなるべく少なくするため、以下のように順次変更していきます。
・自宅で分割しやすい製剤に変更→調剤待ち時間の短縮
・自宅で調剤される方にはピルカッターやお薬ばさみ、ピルクラッシャーなどの調剤用品を原価にて販売→長い目で見ると調剤料よりは費用を抑えることができる
・これまで薬価を抑えるために導入していた人体用医薬品が大手ジェネリック医薬品メーカーの不正問題や新型コロナウイルス感染症の影響などによる欠品(特に呼吸器系医薬品)が相次いでいるため、順次、動物用医薬品に変更→薬価が上がりますが、人体用医薬品が逼迫しているため、ご協力をお願いいたします」
皆様のご協力のおかげで院内調剤はだいぶ減らすことができましたが、特に錠剤の分割に時間がかかり、長時間お待たせしたり、再度薬を取りに来ていただくなど、ご迷惑をおかけしております。
また、私事ではありますが、調剤により昼休憩が全く取れていない状況です。
薬剤師法では以下の規定があります。
「(調剤)第19条 薬剤師でない者は、販売又は授与の目的で調剤してはならない。ただし、医師若しくは歯科医師が次に掲げる場合において自己の処方せんにより自ら調剤するとき、又は獣医師が自己の処方せんにより自ら調剤するときは、この限りでない。」
つまり、愛玩動物看護師やスタッフ、獣医師であっても診察による処方を行っていない者の調剤は「違法」となります。
現在、多くの動物病院が上記の法律を守れていない状況ですが、当院では法令遵守を最優先に考え、運営しておりますので、診察しながらの調剤はなかなか困難な状況に直面しております。
そこで、当院がよく利用している卸会社「シグニ」が運営する「シグニペット薬局」を導入することにいたしました。
調剤料1,650円+薬価で調剤し、3日以内に自宅に配送してくれるサービスです。
今後は当院で届くまでの分のお薬を調剤し、残りの調剤はシグニペット薬局に依頼するという形式を取っていきたいと思います。
それに伴い、現在の処方料、調剤料を以下のように改定いたします。
処方料:¥1,000→¥1,650
調剤料:1包あたり¥10→廃止(その他の調剤費も廃止)
処方料の名称:「処方調剤料(一律)」に変更(内服薬に限らず、外用薬、点眼薬、点耳薬、自宅用注射薬にも適用)
※価格は全て税込
※薬価についてもシグニの価格を基に順次変更
調剤が多ければ多いほど、今までよりも安価になり、皆様にも、当院にもメリットのある改定かと思います。
「シグニペット薬局」への依頼は順次行い、料金の改定は順次、2024/1/6(土)から全頭を対象に行います。
ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
院長 菖蒲谷