【11/25~】犬コアワクチン抗体の院内検査開始

当院では年1回の混合ワクチン接種のご案内をしておりましたが、最新のワクチンガイドラインを鑑み、犬コアワクチン抗体の院内検査を11/25より開始いたします。

以下が抗体検査の概要ですので、わんちゃんの飼い主様は必ずご一読ください。


【犬コアワクチン抗体検査とは】

わんちゃんのワクチンにはコアワクチンとノンコアワクチンがあり、コアワクチンとは「どのわんちゃんも必ず接種すべきワクチン」のことをいいます。

抗体検査とは「ワクチンの効力を調べる検査」のことで、今までは外部検査機関に委託していましたが、結果の報告に1週間以上かかり、ワクチンの2~3倍の費用がかかりました。

2017年に犬コアワクチンの院内検査キットが発売となり、より迅速に(約30分)、より安価に(当院ではワクチン接種費用と同額に設定)抗体検査を行うことができるようになりました。

【抗体検査の目的】

これまで混合ワクチンの接種間隔は成犬で年1回とワクチンの添付文書に記載されていましたが、近年その記載がなくなり、現状はこれまで通りの接種方法が一般的となっております(当院もそのように実施させていただいておりました)。

しかし、世界小動物獣医師会(WSAVA)が発表した最新のワクチネーションガイドラインでは抗体検査を実施し、必要な場合にワクチンの接種を行うことが推奨されています。

そのため、当院では年1回抗体検査を実施し、抗体価が下がってきた場合に接種させていただく方針に切り替えてまいります。

そうすることによりワクチンによるアレルギーや体調不良をできるだけ少なくできると考えております。

【抗体検査の対象】

6種以下のワクチンを接種している5か月齢以上のわんちゃんが対象となります。

※7種以上のワクチン(レプトスピラ症予防ができるもの)を接種している場合にはワクチンの性質上(抗体が1年以上持続しないため)、これまで通り年1回の接種が必要となります。

【抗体検査の流れ】

・避妊、去勢手術の術前検査時にチェック→抗体が陽性なら1歳時のワクチンは不要(1年後に再検査)

・前年のワクチンの1年後→抗体が陽性なら1年後に再検査、陰性なら接種

・フィラリア検査時に同時にチェック→抗体が陽性なら1年後に再検査、陰性なら接種

【抗体検査の費用】

税抜6,000円(ワクチンの接種費用と同額)

※抗体検査の導入に伴い、2018年1月よりわんちゃんのワクチンの費用を種類にかかわらず、一律税抜6,000円とさせていただきます。

※P’s-firstほっとサポートにご加入の場合は450円引き年間予防プランにお申込みの場合は900円引き抗体検査後の追加接種は2,100円引きとさせていただきます。

【よくあるご質問】

Q. よくインターネットに「ワクチンは海外では3年に1回の接種」と書いてありますが、日本でも3年に1回の接種ではいけませんか?

A. ワクチンの接種間隔については様々な意見がありますが、WSAVAのガイドラインでは「3年以上間隔をあけて接種」との記載があります。海外ではコアワクチンのDOI(ワクチンの免疫が持続する期間)が3年とされており、そのため3年に1回の接種でも問題ないとされていますが、日本国内ではDOIが明確に3年とされているワクチンはありません。また、免疫が持続する期間には個体差があるため、現状は抗体検査の結果に応じて接種するかどうかを判断することが望ましいと当院では考えております。

Q. 抗体検査で抗体価が低い場合には検査料に加えてワクチン接種の費用もかかるのでしょうか?

A. かかりますが、上記の通り抗体検査後の追加接種は2,100円引きで接種させていただきます。費用面を考え、従来通り毎年の接種をご希望の場合にはそのように対応いたします。

Q. レプトスピラ症予防のワクチンを接種している場合には抗体検査をしても無意味なのでしょうか?

A. 無意味ではなく、コアワクチンの抗体が陽性であればレプトスピラ症のみを予防するワクチンを毎年接種することが望ましいと考えます。ただし、検査とワクチンの費用負担を考えますと、副作用がないのであれば従来通りの毎年接種を推奨いたします。ちなみにレプトスピラ症の抗体価検査は院内で行うことができず、抗体価の数値と感染を防御する能力に関連がなく、無意味であるとされています。

Q. ワクチン証明書のような抗体検査の証明書は発行してもらえますか?

A. その場で発行させていただきますが、検査には30分ほど時間がかかるため、お急ぎの場合は後日郵送にて証明書を送付させていただきます。

Q. 狂犬病ワクチンはコアワクチンですが、調べることはできるのでしょうか?

A. 院内検査では調べることができません(海外に渡航する際に外部検査機関で調べることはあります)。現状は狂犬病予防法により年度に1回の接種が義務付けられているため、抗体の有無にかかわらず接種が必要です。

Q. ねこちゃんは抗体検査は受けられないのでしょうか?

A. パルボウイルス感染症については外部検査機関にて調べることができますが、院内検査キットはなく、他の感染症については信頼性のある検査が確立されておりません。また、日本国内でDOI(ワクチンの免疫が持続する期間)が明確に3年とされているワクチンがないため、現状は従来通り年1回の接種とさせていただきます。今後も新しい知見が入り次第、取り入れてまいりたいと考えております。


当院ではその子その子に合わせた予防プランをご提案し、予防をしっかりと、より安全に行えるよう努めてまいります。

抗体検査はまだまだ馴染みのないものではありますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

ご不明な点等ございましたらお気軽にご相談ください。

まるペットクリニック 院長 菖蒲谷 友彬

 

 

 

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